ページ

2019年11月4日月曜日

東京モーターショーに行ってきました(バイク多め)


今年は2019年。なんと7年ぶりの投稿である。

前回の投稿から色々と環境の変化があり、転勤で東京に在住。我が愛機ZX-9Rも実家に預けたまま死蔵。いつかはまた乗れる日々もくるかと思っていたが、3年を過ぎてもまだ故郷に帰れる気配もなく、結局手放してしまった。
現在はバイクどころか自転車にも縁の無い生活をしているが、バイクに興味が無くなったわけではない。
せっかく東京に在住しているので、一度でいいから行ってみたかった東京モーターショーに出かけてみた。

東京メトロ銀座駅を降りて東京ビッグサイト行きのバスを待つ。一緒にバスを待っていた外人さんに英語で、バスはまだか的な質問をされたが、もちろん日本語で対応。英語の断片すら出てこない。
一〇分遅れのバスに乗り込んだが、徐々に乗客が増えていき、車内は寿司詰め状態。途中のバス停では満員で乗車お断りしているほどであった。これ全部東京ビッグサイトで降りる人なのか……。

30分ほどが永遠に感じるほど苦行の乗車タイムもようやく終わり、ようやくビッグサイトに到着。


写真からは伝わらないだろうが、予想を超える人の数にすでに圧倒されている自分がいる。

しかしここで尻込みしていては、前売りで買った入場券、ここまで来る苦労が無駄になる。次の日は寝込む覚悟で突入を開始する。


アパートでプリントアウトしてきた入場券の二次元バーコードを提示すると入場ゲートのお姉さんが手持ちの機械で読み取ってくれ、手首に巻くようにとストラップをくれた。

最初に辿り着いたのがSUZUKIのブース。
新型ジムニー・ハスラーとか、フロントに何か表示するコンセプトカーとかが並んでいたが、バイクは申し訳程度の展示数だった。
なんとかバイクの展示を回りたいと思っていたが、あまりの人の多さに雪崩遭難の様相を呈してきた。


V-Strom 250 ABS
去年あたりにデビューのV-Strom 250ABS版らしい。背面とサイドに巨大なパニアケースを装着。またがって写真撮影する人たちがたくさんいた。特に子ども達に大人気。



SV650ABS
こちらもABS装備。個人的にはこれは乗りやすそうで好感が持てた。絞り気味のシートとライポジも良い感じ。
どちらかというと男性がまたがってご満悦という場面が多かった。

と、すぐ近くに新型カタナとか二輪が集まっているところがあったはずなのに、人垣に阻まれ接近はおろか、発見すら出来なかった。イベント事に慣れていない自分に呆れる。

流されるようにして、お次はHONDAのブースに辿り着いた。


1番人気があったのが新型のNSXだった。凄い人混みで、正面からの写真も撮りたかったが、回り込むことが出来なかった。リアウインドウ越しにミドシップのエンジン?が見えている。







歴代CBを冠したマシンのブース。最新のCB1100までが一直線にずらりと並んでいて、一部はまたがってもOK。さすがのHONDA。個人的にはCB1100FXがかっこよかった。





F1マシンに挟まれる形で、motoGP(旧WGP)の歴代レーサーも展示。個人的にはスペンサーのロスマンズカラーに感動した。今ではなかなか考えられないが、マルボロ、ラッキーストライクなどのたばこ会社が、モータースポーツの花形スポンサーだった時代がかつてあった。


他にもCB650R400R250Rなどがあった。時代が一周している気がするな。10代の頃はこうゆうのが乗りたくて仕方が無かった。

お次のブースはYAMAHA


YAMAHAが最近押している、前輪が並列2輪になっているモデル。街乗り向けモデルのトリシティ155。スクーター的なカタチ。


こちらはスポーツモデルNIKEN。フロントフォークが片側に2本。計4本あるのがロボ的。
呼ぶと自動で寄ってきてくれるとかの自動運転機能が欲しいな。


YZF-F1の最新モデル。異次元性能のバケモノなのだろうが、説明パネルどころか名称を示す札一つ無い状態で無造作に置かれている。扱いがぞんざいな気がするのは気のせいだろうか?
その他、競技用モトクロッサなど見かけたが、全体的にバイク関連の出展は少なかったように感じた。次世代モビリティだとか、地上走行するドローンだとか、もっぱら未来志向な感じだ。

そしていよいよ自分的本番であるカワサキブース。


出ました250スーパースポーツの真打ち、NinaZX-25R。排ガス規制が全世界規模で強化される中で、もはや現れまいと思っていた、250cc並列4気筒だ。今回はこれを見に来たと言っても過言ではない。
ぐるぐる回転するお立ち台にZ H2とともに乗せられて、見目麗しいお姉さんが絶えずナレーションを披露するアピールぶり。カワサキの本気が伝わってくる。


Z H2Z1000とかのネイキッドシリーズの最上位グレードに位置づけされる最強ネイキッド。素性的にはH2のネイキッドバージョンなのだろう。998㎤のスーパーチャージドエンジンを中低速にセッティングして、231馬力だけど街乗りもすいすい行けるらしい。冗談だろ。


こちらは元ネタのH2Carbon。実車初めて見た。スーパーチャージャー搭載バイクなんて、昔はSFとか海外の頭おかしいマニアの自作とかしか考えられなかったが、それをメーカーとして量産ベースで市販してしまうカワサキ。痺れる憧れる。


いきなりレトロなメグロK2。現代でも十分通用するスタイル。掛け値無しで格好いい。


お隣にはW1。新車みたいにビカビカ。


そして末代の子孫。W800。現行モデルでは無印だけど1番最新のモデルだという矛盾。めちゃくちゃ格好いい。



2019年鈴鹿八時間耐久レース優勝マシン。カワサキワークスとしては確か32年ぶりの優勝だったはず。えらいこっちゃ。


実際のライダーが来たレーシングスーツ。



Z1Z2のシリンダーヘッドを半世紀ぶりに再生産とか。こんなメーカー他にあるか?半世紀前の部品を再生産だよ? そんな離れ業をさらっと実行してしまうカワサキに鳥肌が立った。

とここまでで自分の集中力が途切れたので、切り上げてきた。せっかく前売り券まで買ってきたんだから、もうちょっと細かく回ってみたかったが、何しろ人の多さにやられまくった。

今回痛感したのは、自分の準備と見通しの甘さ。朝一からつめていれば、もう少し人も少なくて楽に回れただろうし、各ブースの位置関係や展示内容を下調べしていたら、的確に移動も出来ただろう。ただなんとなーく見に来てしまったのが、ブログを書く段階で痛恨のミスに感じた。

ついで各メーカーの印象だ。カワサキだけが気合いが入りまくっていた印象。特にスズキとヤマハは、何かのついでのように二輪展示車を放り出しているような印象すら覚えた。
バイク冬の時代はもうしばらく続くのかな。