ページ

2012年8月21日火曜日

えりも岬へ



 せっかくの五連休なのに、二日目まで夜勤のダメージを抜くのにほぼ寝たきり&気絶状態で過ごし、ふと気づくと、三日目の朝になっていた。

 8月ももはや末である。夏ももう終わるではないか。そう思うと居ても立ってもいられず、いまだぎこちない体の動きを無視して、我が愛機、ZX9R Ninja C1に飛び乗る。行き先は…今年まだ行ってないし、えりも岬でいいか。ホントは連休だし泊まり入れてもっとロングでも良かったんだけど、半月ぶっつづけの夜勤に体が予想以上にダメージを受けていた。年はとりたくないなー。
 行程的には、出来れば一般道をのんびり走りたかったのだが、いかんせん出発したのが遅すぎたので、日高道をフルで使うことにした。いざ出発!
 日高道入り口沼ノ端東手前でスピード違反の取締りに遭遇(あのオッサンが座ってひたすら引っかかるのを待つやつ)。車列について行ってたので速度は出ていなかったが、一人で走っていたら結構危なかったかもしれない。

 日高道を南下し、終点までたどり着くと、あとは周囲の車と速度をあわせて巡航。地元の人には悪いが、浦河の海岸線が見える辺りまでは非常に退屈。
 浦河に入り、右手にいよいよ潮の香りがしてる。海沿いの道をバイクで走るのはやはり格別だ。
 天気ももう少し遠慮してもらいたいくらいの晴天。熱い!普段使わないメッシュのジャケットを着てきてよかった。いつもの革ジャンだったら脱水症状になっていたかもしれない。すれ違うライダーが高確率でライダーピースをしてくる。まだまだ捨てたもんじゃないなー。
 三石の手前で、前を走る車の挙動がおかしいのに気づいた。40km前後で走り、車線をまたぐことこそしないものの、右に左に、不規則にフラフラと蛇行している。何もないところでブレーキランプが発作的に点灯する。明らかに様子がおかしい。反対車線側にフラーっと寄っていって、タイミング悪く来た対向車が、慌ててハンドルを切って、ギリギリの間隔ですり抜けていった。
 これはついて行ったら事故に巻き込まれかねないと思い、思い切り車間を開ける。道の駅三石に退避してついでに休憩を取ることにした。

 道の駅三石は海水浴場やオートキャンプ場などが隣接している充実したレジャー拠点だ。みついしこんぶ温泉なんてのもある。実際ここに寄っても缶コーヒーしか買わないから、時々もったいないかなーなんて思ったりもする。温泉くらいはいつか入ってみよう。
 一服して愛機のもとに戻ると、なんと隣に、最近はめったにお目にかからないC型の9Rが!グラフィックの入ったレッド、C2はもしかしたら初めて見るかもしれない。
 オーナーがいないことをいいことに記念にパチリ。ゴメンナサイ

 さて休憩が終わって、手足のコリをほぐしてから、改めて出発。この時には2時を回っていた。まだ目的地まで60キロ以上ある。あんまりノンビリしては居られない。
 とは言っても、本格的な海岸線や港沿いを走るのは今日のメインデッシュ、ここは車の流れに乗って流しながら風景を楽しむ。
 あーこの様子を動画撮影できたらなー。こんど車載カメラ買ってみるか。YoutubeなんかでよくUPされている動画はどんなカメラで撮影してるんだろ?
 途中の親子岩ふれ愛ビーチキャンプ場で写真撮影。スマホのカメラは手軽で便利ではあるのだが、せめて3倍程度でいいから光学ズームは欲しい。親子岩をズームインするのに構えながら自ら近づいていくのはかなりカッコ悪い。まだ親子連れの海水浴客もちらほらいた。


 と結局みちくさを食いながら、やっとえりもに入る。途中のアップダウンのはげしい道を快調に走る。時々左右に広がる海が遠くまで見渡せてまさに絶景。
 たどり着いたえりも岬は、やはり季節柄バイクがいっぱい。挨拶してくる人達にペコペコしながら駐車。
 海を見渡せる所まで行って背伸びして深呼吸。海面は快晴で雲ひとつ無い。全身にこびりついたドロドロした不快な感覚がすーっとどこかへ消えていく。あー来てよかった。

 ひさしぶりに入ったえりも食堂は、レイアウトが変わって座敷が無くなっていた。店主に聞いてみると最近は来客が高齢化しており、足が痛いので座敷より椅子のほうが好まれるらしい。
 いままでここで食べたことのないウニいくら丼を食す。ウニもウクラも久々に食った。コメに染み入るような食感がたまらない。ついていた味噌汁の具はやはりコンブ。

 店の奥側から見る海の見渡しの良さは最高。 店内を見渡すと萌え絵を発見。

天敵カレー”…。なんだろうこの萌え系の絵柄に反比例する憎しみの滲むネーミング…。 しかもなんか鹿キャラに肉を食わしてる。これは共食いってやつか? 
 サインいりのイラストも発見。華々つぼみさんというのは結構有名らしい。

 食べ終わって店を出ようとして、たまには会社におみあげ買って行かないとなと思いついて物色。 無難なパッケージの中にこんなものを発見。 なんつー自虐的な。よく許可でたなこれ。ということでこれに決定。

 帰り際に駐車場で年配の人に声をかけられた。札幌在住で10日ほどかけて各地を回っているらしい。苫小牧から日帰りだと答えると、「タフですねー往復で500キロくらいでしょ?」と言われて、ええそうですねーと安易に答えてしまったが、かえって正確に測ってみたら380キロくらいだった。嘘つきましたすいません

 帰りは半島の反対側を回ってみた。うわこっちのほうが見晴らしいいー!海が高い頃から地平線まで見渡せる!
 しばらく走っていると、100メートルほど先の路肩に何かが立っているのを発見して減速。よくみると鹿の親子連れがこちらを向いている。まるで横断歩道で信号待ちしている人間のような佇まい。停車してみると、まるでこちらの意図を組んだように、すっーと目の前を渡っていった。

 そろそろ日が暮れてくる。海岸線の景色とさざ波が名残惜しくて、適当な所で止まって海岸沿いを動画撮影。

 暗闇の中を走る。潮混じりの風をかぶってシールドが曇ってしまい、真っ暗闇の駐車スペースに止まって、途中のコンビニで買ったトイレクリーナー(98円)で拭きあげる。濡れテッシュみたいにある程度使うとボロボロ崩れてくるのと、ネーミングがアレだが、ジッパーもついてて保湿性も高い優れもの。

 帰り着いたのが8時過ぎ。
 今回の走行距離は380.9キロ。うんなかなかマンゾクした。走れてよかったぜー。

今回のルート↓


大きな地図で見る

0 件のコメント:

コメントを投稿